「感度もコンフィグも見直した。なのに、なぜか射撃精度が安定しない」——これ、PADの性能と設定、両方の問題かもしれません。
APEXの感度設定には「詳細感度」と「数字感度」があります。詳細感度は自分の癖に合わせて細かくカスタマイズできる分、エイムアシストが弱い。
逆に数字感度は独自の「エイムアシストC」が効く分、詳細感度ほどの細かさを自分の感覚に落とし込みにくい——という、いわばトレードオフの関係にあるんですよね。
多くの人はエイムアシストの強さを優先して数字感度を選んでると思うんですが、実はそこにもう一歩、自分に合う細かさを足す方法があります。それが各PADメーカーの専用ソフトが持つ「アウターALC」機能です。
つまり「数字感度のエイムアシストを活かしつつ、詳細感度並みの自分だけの感覚を作れるか」は、実はPADそのもの・専用ソフトの作り込み次第で変わってくるんです。
この記事では、私がブログで紹介してきたPADを並べて比較していきます。
見てほしいのは、ポーリングレートやレイテンシといったスペック面はもちろん、専用ソフトの自由度、そして私自身が特に重要視している「握り心地」です。
握り心地は、プレイ中の疲れやすさや操作の安定感に直結する部分だと思っています。ただ、手の大きさや握り方のクセによって感じ方が変わるので、数値で比べられるものではありません。
今回は各PADあえて順位をつけていません(武器Tier・キャラTierとは違い、PADにはまだ"集合知"と呼べる土台がないからです)。
その代わり、数値で比べられるスペックは一覧で横断的に確認できるようにし、握り心地のように実際に触らないと分からない部分は、気になる機種の個別記事でそのまま深掘りできるようにしています。
このページを読み終える頃には、
・自分に合いそうなPADの輪郭が見えてくる
・見た目も価格も違うPAD同士が、実は同じ土台でできているケースに気づける
・スペックだけでは分からない、握り心地や設定の自由度との付き合い方がわかる
ようになっているはずです。まずは比較の前に、押さえておきたい6つのポイントから見ていきます。
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ゆうぺっくす@APEXデバイスレビュアー
@yupexxAPEXblog・月間54万imp突破のAPEX特化ブログ運営中
1. PAD選びで見るべき6つのポイント
ポーリングレートって何?何Hzあれば十分?
ポーリングレートは、PADが1秒間に何回、操作情報をPCやゲーム機に送っているかを示す数値です。
数値が高いほど、スティックを倒してから画面のキャラが反応するまでの「もたつき」が減ります。
APEXのようなFPSだと、一般的な125〜250Hzでも普通にプレイはできます。
ただ、有線接続で1000Hz以上出せるモデルだと、エイム時の「入力してから反映されるまでの間」がより短くなる感覚があります(このあたりは正直、個人差はあります)。
数値だけ見て「高いほうが絶対いい」と決めつけず、他の項目とあわせて見てほしいポイントです。
レイテンシって何?
レイテンシは、ボタンやスティックを操作してから、その入力が実際にゲームに届くまでの遅れ時間です。
数msの違いなので数字だけ見てもピンと来ないと思うんですが、この表の数値はあくまで入力遅延の比較材料としての掲載です。私の感覚としてはレイテンシ数値が優秀であれば優秀であるほどAPEXにはプラスの効果を感じます。
実際の体感差はゲーム側の処理や接続方式、モニターなど複数の要因にも左右されるので、数値だけで操作感を判断しないようにしてください。
スティック方式(ホールエフェクト・TMR・静電容量)の違い
最近のPADでよく見る「ホールエフェクト」「TMR」「静電容量式」は、どれもスティックの傾きを検出する方式の名前です。
共通しているのは、昔ながらのポテンショメーター方式と違って部品が物理的に摩耗しないので、「スティックが勝手に動くドリフト現象」が起きにくいということ。
面白いのは、メーカーが違っても中身のモジュールが同じ、というケースが結構あることです。比較表の「スティック方式」欄には、分かる範囲で型番まで書いています。
同じ型番のモジュールを積んでいる機種同士なら性能の土台はほぼ同じで、違いはファームウェアのチューニングや周辺のボタン構造にある、という見方ができます。
でもね、面白いのがモジュールを自社製造しているGulikitみたいなメーカーはまたスティックの性格が変わってくるんですよね。ほんとここが面白い。同じ方式のものでもメーカーによってスティックの性質って変わってくるのでブログを参考にしてほしいポイントだったりします。
ちなみに、こうしたモジュールの進化は圧倒的にPC版のコントローラーで先行しています。
PS5は、サードパーティ製コントローラーの認証・ライセンス周りの事情もあってか、進化のペースがやや抑えられている印象です(このあたりは私の推測も含みます)。
拡張ボタン(背面・上部)は何に使うのか
背面や上部の追加ボタンは、ジャンプやしゃがみ、武器切り替えなどを親指以外の指に割り振るためのものです。
APEXは「スライディングしながら撃つ」みたいな複数入力の同時操作が多いので、拡張ボタンの数が多いほど指の役割分担の自由度が上がります。
ただし数が多ければいいわけでもなく、実際に指が届く配置になっているかのほうが重要だったりします。
気になる機種があれば、個別レビューの「握り心地」セクションもあわせてチェックしてもらえると確実です。
握り心地は、スペック表だけでは分からない
ポーリングレートやレイテンシと違って、握り心地は数値化できません。手の大きさや握り方のクセによって感じ方も変わるので、この一覧では扱っていません。
ただ、プレイ中の疲れやすさや操作の安定感に直結する部分なので、気になる機種があれば個別レビューの「握り心地」セクションを必ずチェックしてみてください。
私はこの「握り心地」めちゃくちゃ重要視していて、グリップの厚みとか手に馴染むものと出会えたとき、めちゃくちゃテンション上がりますよ。
専用ソフトの自由度(アウターALC対応)って何を見ればいい?
リードでも触れた「アウターALC」、簡単に言うと専用ソフト側で感度カーブやデッドゾーンを細かく作り込む機能のことです。
名称や項目名はメーカーによってバラバラですが、共通しているのは「数字感度のエイムアシストを保ったまま、詳細感度に近い細かさを後乗せできる」という一点です。
この自由度が高いソフトほど自分の癖に合わせて追い込める余地が大きい一方、項目が多すぎて迷子になりやすいという側面もあります。
比較表では自由度そのものは数値化していないので、気になる機種があれば各レビューの「専用アプリ・設定ソフトウェア」セクションを覗いてみてください。
2. 【比較表】APEX対応PAD 機種一覧
現時点でレビュー済みの全機種を、メーカーごとに並べました。
各カードの一言コメントは、公開時点のレビュー記事からそのまま抜粋しています。気になる機種があれば、そのまま個別レビューに飛んでみてください。
今後もレビューしたPADは随時更新していきますのでPAD情報を追いたい人はブックマークをお願いします。
LEADJOY
今、コントローラー業界で話題の中心のひとつと言っても過言じゃないのがLEADJOYです。日本だけでなく世界的にも関心が高いのが伝わってきます。
高スペック・低価格の機種を次々と市場に投入し、ソフトウェア面でもブレの少ないRCフィルターを搭載するなど、尖った作り込みを見せています。
さらに、中国発のハイエンドコントローラー基板メーカーHyperStrike社との連携も進めているようで、話題が尽きません。
傾向としては「価格を抑えつつ性能で妥協しない」路線を一貫して貫いているメーカーだと感じています。
正直LEADJOYは“ハズレ”がないので、逆に細かい違いは私のレビューで見定めてもらえたらと思います。
LEADJOY
Xeno Plus
ミドル価格帯とは思えない性能特化型。TMR(JS13 Pro)と作り込まれた設定ソフトが武器だが、ショルダーボタンはなく背面4つのみで慣れがいる。
LEADJOY
Saber Plus
PS型左右対称のままショルダーボタンを初搭載し、拡張ボタンは全てメカニカル式という贅沢な作り。PS配列でこの作り込みを実現しているのは希少だが、RCフィルターは現時点で未搭載。
LEADJOY
Xeno Pro
Xeno Plusの上位後継機。スティックの重さを調整できるTMRを採用し、背面ボタンと十字キーもメカニカルスイッチになった。一方でポーリングレートは1000Hzのままで、ショルダーボタン派には合いにくい。
ZDGaming
ついに日本上陸を果たしたZDGaming。個人的には、Ultimate Legendは全APEXプレイヤーに一度は試してみてほしい機種です。モジュール換装が可能で、様々なプレイスタイルに対応できる点は非常に評価しています。ただ、個人的に少し気になっているのは、換装を繰り返すことでシェルや基板側に歪みが出てくるのでは、という懸念です(実際に確認された不具合ではなく、あくまで私の推測です。普段からそこまで頻繁に換装する人は少ないと思うので、過度に心配する必要はないと思います)。傾向として、ZDGamingはマーケティングと開発の連携が良く、Discordを通じてユーザーとの距離も近い設計をしているメーカーだと感じます。担当者さんも誠実で仕事がしやすく、内部的にも信頼できるメーカーのひとつです。
ZDGaming
Super Legend Excellence 8K
JS13Proの精度とレイテンシはトップクラスで、実測ポーリングレートもカタログ値通り。専用ソフトもWeb版に移行し、使いやすくなった。
ZDGaming
Ultimate Legend 8K
ホットスワップ式TMRモジュールで気に入ったスティックに後から乗り換えられる唯一無二の設計。拡張ボタンも業界最高水準だが、その分本体重量は312gとやや重め。
MOJHON
MOJHONといえば、TMRスティック搭載コントローラーを世に大きく広めた立役者だと私は思っています。
BLITZ2 TMR、静電容量式のRAINBOW3と、名機を次々と送り出してきたメーカーです。
私自身、BLITZ2 TMRを1年近く使い込んできましたし、正直「PADオタク」としての目を開かせてくれたのはMOJHONと言っても過言じゃないくらい、思い入れのあるメーカーです。
個人的には大好きなメーカーのひとつなので、今後の新作にも引き続き期待しています。
MOJHON
BLITZ2 TMR
1年使ってもドリフトはゼロ、握り心地は今も随一。ただしスティック性能のポテンシャル自体は最新機に見劣りしつつあるのが本音。
MOJHON
RAINBOW3
静電容量式ジョイスティックならではの高解像度な操作感と、傾斜の効いた背面ボタンの引っかかりの良さが持ち味。ただしBLITZ2よりスティックの押し込みはやや重め。
MOJHON
STORM
JS13Proスティックの機敏さと精度は文句なしで、ポーリングレート・レイテンシとも公称値通りの実力。ただし背面ボタン(M3・M4)は押しづらく、長時間の握り込みでは手が疲れやすい。
GameSir
コントローラー業界を牽引する王道メーカー「GameSir」。
2026年の動きとして目玉になっているのが「遅延の低減」で、G7 Pro 8KとTarantula 8Kは低レイテンシ機として抜群の完成度です。
コンスタントに様々なPADを送り出していて、開発力の高さがうかがえます。
スマホ装着タイプの「X5 Lite」、GameSir初のハンコン「Turbo Drive」、コントローラーにハンドルを装着させた「Swift Drive」など、話題性も十分。
担当者さんも的確でレスポンスが速く、仕事がしやすい環境をいただいているので、内部的にも信頼できるメーカーさんです。
GameSir
Tarantula 8K PC
デッドゾーンはほぼゼロ、レイテンシもスティック0.49ms/ボタン1.04msとトップクラス。さらに最軽量の181gで長時間持っても疲れない。ただしショルダーボタンの操作性には賛否がある。
Flydigi
Flydigiは長らくホールエフェクト搭載のAPEX 5とVader 5 Proが主力でしたが、ついにTMR搭載機のAPEX 6とVader 5s Proが市場に投入されます。
FlydigiとMOJHONは2026年やや出遅れ感があったので、年末に向けて巻き返してほしいと思っています。
ちなみに今回紹介する中で唯一、パートナーシップを結べていないのがFlydigiです。悲しい。
Flydigi
Vader 5 Pro
ホールエフェクト×テンション調整(40-100gf)で自分好みの重さに追い込める。ただし背面パドルは小指に連動して誤入力しやすく、慣れを要求される。
GuliKit
自社でモジュールから設計しているGuliKit。
2026年の大きな出来事といえば、ついにスマホアプリから設定が行えるようになったことです。
これまではコントローラー完結型の設定環境だったので視覚的に状況が把握しづらかったのですが、アプリ対応で個人的にはかなり嬉しい変化でした。
スティックの設計はもちろん、2026年に流行の兆しを見せているスティックテンション調整機構も、TT MAXがすでに実装しています。
今後も目が離せないメーカーです。
GuliKit
ES PRO
5000円台とは思えないレイテンシの低さで、低遅延ランキングでもトップクラス。その代わり背面・ショルダーボタンは一切なく、拡張性はゼロ割り切りの設計。
GuliKit
ES MAX
統合型TMRの入力追従性は文句なしで、Bluetooth接続でも驚くほど低遅延。ただし「これが決め手」と言い切れる強みには欠け、背面ボタンの押し心地もやや物足りない。
GuliKit
TT MAX
独自開発のテンション調整式TMRと背面パドル4つで唯一無二の操作感。ただしショルダーボタンはなく、ポーリングレートの安定性はハイエンド機にやや及ばない。
BrookGaming

私の印象「ユーザーの願いを叶える尖った製品を生み出すメーカー」BrookGaming。
PS5ユーザーに”XBox配列の拡張4ボタン付きPAD”という選択肢の他、Wingmanシリーズでお馴染みですよね。
こちらも設定はアプリで可能になり、さらには今後TMR搭載機を検討中との事でますます楽しみ。
Brookさんはね、ユーザーのフィードバックをしっかり受け入れて製品改善に真摯に取り組んでくれてる信頼性の高いメーカーさんです。
Brook Gaming
StarRay
DualSenseより約1,500円安く、ホールエフェクトスティックと拡張ボタンを備える。ただしPS5モードではスティックのブレと遅延が目立ち、初期設定のままではAPEX向きではない。アプリで感度カーブとアウターデッドゾーンを調整して使う前提の機種。
実は、5機種が同じモジュールを積んでいる
ここまで見比べてもらって、気づいた方もいるかもしれません。
比較表の「スティック方式」欄をよく見ると、Saber Plus(LEADJOY)、Xeno Plus(LEADJOY)、Super Legend Excellence 8K(ZDGaming)、Tarantula 8K PC(GameSir)、STORM(MOJHON)——ブランドも価格帯もバラバラなこの5機種、全部「K-Silver JS13 Pro」という同じスティックモジュールを積んでいます。
ただし、同じモジュールを積んでいるからといって、完成品としての入力性能まで同じというわけではありません。
実際、比較表のレイテンシを見ると、この5機種だけでもTarantula 8K PCはスティック0.49ms、STORMは2.19ms、Xeno Plusは2.57msとかなりの差があります。
基板・ファームウェア・入力処理のチューニングによって、同じ部品を積んでいても仕上がりは変わってくるということです。
逆に言うと、カタログの「TMR搭載」という言葉だけを見て選ぶと、この違いには気づけません。比較表に型番まで載せているのは、こういう発見のためでもあります。
3. まとめ
今回は順位をつける代わりに、判断材料を全部並べる形にしました。
「なんとなく良さそう」で選ぶより、この6つの軸(ポーリングレート・レイテンシ・スティック方式・拡張ボタン数・握り心地・専用ソフトの自由度)を最初の取っ掛かりにして、自分に合うものを選んでみてください。
気になる機種が見つかったら、比較表のリンクから個別レビューに進んでみてください。実際に触った上での握り心地や、モジュール構造の詳しい話まで書いています。
特に握り心地はPADを選ぶ上で重要視する事を強く強くおすすめします。
新しいPADのレビューを公開するたびに、随時追加していきますので是非ブックマークしておいてくださいね。
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