どうも!
Flydigi「Vader 5 Pro」を使い始めて約2週間。
この期間で見えてきた特徴と、実際にAPEXをプレイして感じた使用感をまとめました。
正直に言うと、Vader 5 Proは「触った瞬間にすべてが分かるタイプ」ではありません。
むしろ、設定や握りに慣れていく過程で、“良さが見えてくるポイント”と“合わない人が出るポイント”がはっきり分かれるコントローラーだと感じました。
そしてAPEXで困るのはここです。
「感度をいじっても違和感が消えない」
「スペックは良さそうなのに、実戦だと噛み合わない」
この手の悩みって、結局“コントローラーの強さ”ではなく、自分の手・プレイスタイルと相性が合っていないことが原因になりがちなんですよね。
そこで本記事では、筆者の実体験だけで断定せず、Redditなど海外コミュニティで共有されているユーザーの声もあわせて整理しました。
「良いと言う人はどこを評価しているのか」
「微妙と言う人はどこでつまずいているのか」
この両方を並べて読むことで、導入前に自分がハマりそうな落とし穴をかなり避けやすくなります。
この記事は、特に次のような方に向けた内容です。
- Vader 5 Proを導入するか迷っている
- APEXで少しでも有利になれるPADを探している
- 低遅延・多ボタン・ホールエフェクトに興味はあるが、結局“実戦でどうなの?”が知りたい
- 「刺さる人/合わない人」の判断材料がほしい
“あなたにとって乗り換える価値があるPADなのか”、そしてどんな条件なら強みを活かしやすいのかを、分かりやすく整理しました。
Vader 5 Proをこれから導入する人は、先にこちらもどうぞ。
- 【第1弾】購入前の注意点・開封〜初期設定まとめ(導入で詰まらない)
- 【第2弾】ソフトウェア設定・不具合対処法(設定が反映されない問題を解消)
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結論|Vader 5 Proの使用感は「刺さる人には刺さる。ただし初期チェック前提」
まずは第三者レビューを確認すると、Vader 5 Proは大きく次の評価に集約されます。
刺さりやすい人
- スティックの触感を“物理的に”追い込みたい人(テンション調整の体感差が大きい)
- 低遅延を重視して有線/2.4GHz運用する人(計測系レビューでも3~5ms付近の言及が多い)
- 多ボタン運用(背面・追加ショルダー・CZ)を前提にする人
注意が必要な人(合わない可能性が高い)
- 個体差(QC)を許容できない人(テンションリングのズレの報告が一定数ある)
- 背面パドル配置に強いこだわりがある人(Vader 4 Proからの移行で「配置が合わない」という声が出る)
- Bluetooth運用がメインの人(低遅延狙いなら基本は有線/ドングル、Bluetoothは不利になりやすい)
以上のような声がありました。
特に背面パドルはM1、M2の背面ボタンを押す際に干渉して誤押ししてしまう人は
多いかもしれません。
現在もボタン最適化配置に悩んでいますが、筆者もかなり誤押しして勝てる戦闘を落としてしまうことがありました。
また、テンションリングも多くのユーザーレビューであった通り
徐々に徐々にズレてくるので、しっくりくる設定が決まったら
しっかりすぐにズレを修正できるように覚えておく必要があります。
それらを踏まえて筆者の結論を以下にまとめます。
筆者の結論:リニア運用でAPEXをプレイしたい人には、Vader 5 Proはかなり相性が良いPAD
私の結論として、「リニア(直線的な操作感)でAPEXをプレイしたい人」にとって、Vader 5 Proは非常に相性が良いPADだと感じました。
~リニア(直線的な操作感)とは~
スティックを倒した量に対して、視点移動の速さがほぼ比例して増える設定のことです。
「少し倒せば少し動く」「大きく倒せば大きく動く」という挙動が素直で、操作の感覚がズレにくいのが特徴です。
というのも、私はこれまでBLITZ2では、いわゆる「補正寄り」の設定――つまりAPEXのエイムアシストが乗りやすい方向を意識して設定していました。
一方でVader 5 Proに乗り換えてからは、スティック操作がゲーム内の視点移動に反映されるまでの反応がより素直で速い印象があり、入力した通りに動く感覚が強まりました。
この“入力の素直さ”が強いPADの場合、補正に寄せて調整するよりも、自分の手の感覚をそのまま当てにいくリニア運用の方が、良さを活かしやすいと感じます。
逆に言えば、Vader 5 Proは「補正で当てる」というより、自分の操作をストレートに叩き込む方向で評価した方がハマりやすいPADです。
私のリニア設定内容に関しては、また別の記事で紹介しようと思っています。
スティックの使用感|ホールエフェクト×テンション調整が“主役”
私の場合、Vader 5 Proのスティック設定は自動キャリブレーションをオフにして運用しています。
理由はシンプルで、キャリブレーション自体は便利な機能だとしても、デジタル補正が入力に干渉する可能性をゼロにしたかったからです。
もちろん公式の説明では、自動キャリブレーションはスティックを操作していない待機中に実行される仕様とされています。そのため、実用上は大きな問題にならない可能性もあります。
ただ、私は「まずは補正を入れない状態で、スティックの素性を評価したい」派なので、現時点では余計な補正は切っています。
そのうえで今のところ、スティックに関しては明確な不満点が出ていないのが率直な印象です。
少なくとも私の個体では、ドリフトは一切なく、操作中に違和感が表立つ場面もありません。
この“問題が目立たないこと”自体が、Vader 5 Proのスティック周りの完成度を示しているのかもしれません。
そしてVader 5 Proの中でも、個人的にいちばん刺さったのがスティックテンション調整です。
正直ここは、「Vader 5 Proを選ぶ理由」として語れるレベルで良いと感じました。
というのも、私はこれまで補正寄り(エイムアシストを意識した)運用が中心でしたが、Vader 5 Proではテンションを自分の手に合わせて詰められることで、入力がブレにくくなり、リニア運用でも安定してプレイしやすい感覚がありました。
「リニアにしたいけど微調整が暴れる」「追いエイムが安定しない」と感じていた人ほど、この機能の価値を実感しやすいと思います。
なお、テンション調整は語り出すと本当に長くなるので、設定の考え方(軽め/重めの使い分け)や、APEXで差が出た場面などは別記事で詳しくまとめる予定です。
ホールエフェクト+テンション調整(40–100gf)が最大の特徴
公式説明では、Vader 5 Proはテンションを40〜100gfの範囲で調整できるホールエフェクトスティックを採用し、低遅延(有線3ms/無線4ms)も含めて“競技寄り”を強く打ち出しています。
レビューサイトでも、テンション調整リングに加えてソフト側の調整項目(キャリブレーション、感度、8〜12bit精度など)が多い点が言及され、スティックを中心に「調整して詰めるPAD」という位置づけで評価されがちです。
良い意味で体感が変わる:テンション調整を“当たり前に使う”声が多い
ユーザー投稿では「スティック周りが良い」「プレミアム感がある」といった評価があり、少なくとも“スティックの素性が弱いPAD”として扱われている印象は薄いです。
一方で弱点:テンションリングの“ロックがない/ズレる”系の話題が残る
前述もしましたが、テンションリングが使用中にズレる(緩む)、あるいは「ロック機構がない」点を不安視する声が見られます。
特に“初日から問題が出た”という強い不満投稿もあり、購入後の初期チェック推奨につながっています。
ただし別の投稿では「Vader 4 proより改善した(勝手に最小に戻らない)」という体験談もあり、ここは個体差や運用条件で評価が割れやすい論点です。
こちらもオススメ!BLITZ2の完全ガイド👇️
遅延・安定性|“最速”より「ブレない低遅延」が評価軸
筆者の最良推しポイントはこのPADの”反応の良さ”でした。
この部分だけでも価値あるPADだと認識しています。
公式は「有線3ms / 無線4ms」を訴求
Vader 5 Proは公式に「有線3ms、無線4ms(2.4GHz)」を“Ultra-Low Latency”として掲げています。
計測系レビューでは、ボタン遅延が有線で約3〜4ms、ドングルで約4〜5ms、スティック遅延も有線で約4ms前後といった記述があり、「体感も同様にレスポンス良好」とまとめられています。
またGamepadlaは、遅延の平均値だけでなく“ジッター(ばらつき)”やテスト方法(ロボット計測など)を明示しており、「速さ+安定性」で判断する考え方を提示しています。
スティックのテスト指標(円形誤差など)も“優等生寄り”のデータが出ている
Gamepadla上では、スティックの円形誤差(Circle Error)や12bitなどの指標が提示され、少なくとも“スティック挙動が雑で話にならない”タイプのPADではないことがデータ面からも読み取れます(前提:テスト条件・個体差あり)。
Gamepadla検証データ
https://gamepadla.com/flydigi-vader-5-pro.html
ボタン・トリガーの使用感|評価は高いが“合わない人”もいる
公式:メカニカルABXY 2.0、トリガーはリニア/マイクロスイッチ切替
公式仕様では、メカニカルABXY(第2世代)、トリガーをリニア(アナログ)とマイクロスイッチで切替できる点が特徴として整理されています。
レビュー:ボタン/スティックは良いが「長時間だとトリガーが合わない」ケースも
レビューサイトでは「ボタンやスティック、バンパーは良い」としつつ、手のサイズや握り方によっては「長時間だとアナログトリガーが少し不快」といった所感が述べられています。
追加ボタン(CZなど)は“押し心地が微妙”という声もある
一部ユーザーの早期インプレでは、追加フェイスボタン(C/Z)や新しい着脱式パドルが“ムニュっとする/遊びがある”といった表現で不満が出ています。
筆者の結論:トリガーストップは優秀。ただし“困った点”が2つある
結論から言うと、Vader 5 Proのトリガーストップはかなり優秀です。
押し心地が良く、撃ち合い中の入力も安定しやすい印象でした。
ただし、実戦(APEX)で気になった点が2つあります。
1つ目が背面パドルの干渉、2つ目がマップボタン(MAP)の配置問題です。
Vader 5 Pro:背面パドルで気になった点:小指が連動して誤入力しやすい
背面パドルに関しては、正直ここが一番“慣れ”を要求されました。
私の持ち方(握り方)の影響もあると思いますが、背面ボタンを押そうとすると薬指に連動して小指も一緒に動いてしまうことがあります。
さらにVader 5 Proの背面パドルは、形状的にやや浮いている(指に引っかかりやすい)印象があり、ファイト中に不用意に触れてしまうと操作が乱れやすいです。
そのため、もし背面に「射撃が止まる」「武器が切り替わる」「格闘(パンチ)」といった、戦闘が中断してしまう系の操作を割り当てると、ストレスにつながる可能性があります。
現時点では、この点を踏まえて誤爆しにくい割り当てを検証中です。
Vader 5 Proに合う“最適ボタン配置”が固まり次第、実戦向けの例として別途紹介する予定です。
Vader 5 Pro:マップボタン配置が悩みどころだった理由
APEXのマップボタンは、DualSense(PS5純正)ではタッチパッドに割り当てられているため、操作としては中央付近に置けるのが自然です。
またBLITZ2は、コントローラー中央上部にボタンが3つある構成のため、私はその“中央の位置”にマップを割り当てて運用していました。
一方でVader 5 Proは、中央上部のボタンが2つ構成です。
そのため、「中央にマップを置く」という配置が取りづらく、デフォルトだと操作に慣れが必要になります。
Vader 5 Proは以下画像の位置がマップを見るボタン配置になっています。

なお、このマップボタン問題は「慣れ」で解決できる面もありますが、筆者としてはVader 5 Pro専用の最適ボタン配置を現在検証中です。
まとまり次第、実戦で使える配置例として別途紹介する予定なので、続報をお待ちください。
ボタン最適化マニアの筆者が考えるボタン配置理論はこちらから👇️
接続・ソフトウェアの使用感|Space Station 4.0は“ちょうどいい”
比較対象としてどうしてもBLITZ2が浮かびますが、Space Station 4.0はBLITZ2ほど極端に“何でもできる”タイプではなく、(マクロなどを除けば)ライト層でも直感的に触りやすいソフトだと感じました。
設定画面の作りが分かりやすく、必要な項目を順番に詰めていくだけで「自分の操作感」に寄せられる印象です。
また、個人的に好印象なのは、ひとつひとつの設定変更がプレイに反映されやすい点です。
「何を変えたら、何が変わったのか」が掴みやすいので、調整が迷子になりにくく、結果として扱いやすいソフトウェアだと感じています。
加えて、前の記事でも触れましたが、日本語表示にしっかり対応しているのも大きなメリットです。海外製コントローラーのソフトにありがちな「翻訳が怪しくて設定の意図が読めない」ストレスが少なく、設定に集中できます。
第三者の評価:設定項目が多く、「ソフト込みで完成するPAD」として語られやすい
第三者レビューでは、Vader 5 ProはSpace Station 4.0を前提に、キャリブレーション/デバウンス/アルゴリズム/8〜12bit精度など、細かい調整ができる点が整理されています。
そのため「本体だけで完結」というより、ソフトも含めて完成するタイプとして捉えておくと、購入後のギャップが減ります。
ユーザーの声:前モデルより“安定した”という言及もある
ユーザー投稿の中には、前世代で話題になりやすかった
「キーマッピングが不安定」
「プロファイル切り替え後の反映が怪しい」
といった問題が、Vader 5 Proでは改善している、という趣旨の言及も見られます。
もちろん環境差やバージョン差はありますが、少なくとも「設定が原因で振り回される」リスクは、以前より下がっている可能性があります。
※こちらも神PAD!BLITZ2設定関連の記事はこちらから👇️
よくある質問(FAQ)|検索で拾われやすい論点だけまとめ
Q. 「3ms遅延」は達成してる?
公式は有線3ms・無線4ms(2.4GHz)を訴求しています。
第三者レビューでも有線3〜4ms付近の言及があり、少なくとも“極端に遅い”カテゴリではない、という評価に寄っています。
ただし重要なのは平均値だけでなく、安定性(ジッター)も含めて判断する考え方が有力です。
Q. テンションリングが緩むって本当?
「緩む/ズレる」という報告は実在し、初期不良レベルの強い不満もあります。
一方で「Vader 4 Proより改善した」「数日では問題ない」という体験談もあり、個体差の影響が大きい論点です。
Q. パドルは快適?それとも微妙?
快適派もいますが、プレトラや押し心地に不満が出るケースがあり、対策DIYが共有される程度には“話題になりやすい箇所”です。
まとめ|Vader 5 Proの使用感は「リニアで操作を叩き込む人」に超刺さる。だからこそ初期チェックと配置最適化が重要
Vader 5 Proを約2週間使った結論として、リニア(直線的な操作感)でAPEXをプレイしたい人には、かなり相性が良いPADだと感じました。BLITZ2のように“補正寄り”で当てにいく運用よりも、Vader 5 Proは入力が素直にゲームへ反映されやすく、自分の感覚をストレートに叩き込む使い方で強みが出やすい印象です。
スティックテンション調整の価値も、この「操作の素直さ」を自分の手に寄せられる点にあります。
一方で、Vader 5 Proは“誰にでも万能”というより、運用前提で評価が決まるタイプでもあります。具体的には、背面パドルは握り方によって薬指に連動して小指が動き、誤入力が起きやすいことがあり、ファイトを中断しうる操作(回復・武器切替など)を置くとストレスになりやすい点は注意が必要です。
また、中央上部ボタンが2つ構成のため、DualSenseのタッチパッド相当として使っていた人はマップボタン配置に慣れが必要になります。ここは「慣れ」で解決する面もありますが、筆者としてはVader 5 Pro専用の最適配置を検証し、別途まとめる予定です。
ソフトウェア(Space Station 4.0)については、BLITZ2ほど極端な自由度はない一方で、(マクロ等を除けば)ライト層でも直感的に触りやすく、設定変更がプレイに反映されやすい“ちょうどよさ”がありました。日本語対応も含め、調整を迷子にしにくいのは大きなメリットです。
結局のところ、Vader 5 Proは
「スティック主導で勝負したい」「リニアでエイムを作りたい」「反応の素直さを重視したい」
人にとって魅力が大きい一方、購入後はまず 初期チェック → 設定 → 実戦 の順で進め、パドル干渉やボタン配置の“地雷”を潰した上で評価するのが最も失敗しにくいルートです。
ここまでVader 5 Proの使用感をまとめましたが、APEXで勝率を上げるなら入力(PAD)だけでなく“音”の環境も同じくらい重要です。
特に足音は、設定次第で「聞こえる/埋もれる」が大きく変わります。
足音の聞こえ方を底上げしたい方は、こちらも合わせてどうぞ。
→ 【足音特化】APEX向けイコライザー設定まとめ(SteelSeries Sonar対応)



















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